Circle LLK

UC0089

-宇宙歴0089 アフター・センチネル〜アリスとALICE〜-

野良騎士団によるオリジナル・ガンダム・キャンペーンの総決算として、0093すなわち逆襲のシャアの時代を題材としたキャンペーンの実施が決まり、そのまえにお祭りとして企画されたミニキャンペーンです。

さらに言えば、ルミナをFAZZに乗せたい!!という強い要望を受け、ルミナとFAZZの敵となり得るMSとシチュエーション、そしてそれらとも渡り合える仲間を探した上で実行された、極めて娯楽色と火力に溢れた作品となりました。

このキャンペーンが企画された後に、その準備としてアナザセンチネルが執筆され、それを受ける形でアリス、ルミナといった野良騎士宇宙世紀最右キャラクター達を暴れさせる、という形式を取りました。

そう考えると、実は非常にキーとなるキャンペーンだったかもしれません。

第1話 : ALICE in Wonderland

概要:-

幕間劇1 : ALICE in The Sea

概要:-

幕間劇2 : ALICE in The Cyberland

概要:-

第2話 : The Hunting of The Snark

概要:-

幕間劇3 : ALICE in the Spase

概要:-

第3話 : Through The Loolong-Glass

概要:-

番外 : TIPS

概要:補記あるいはメモ


第1話 : ALICE in Wonderland

サイド3の9バンチ−通称「海」で正体不明のMS部隊が活動していることが判明した。エゥーゴはその正体の究明をマリア、アリス、ルミナに依頼する。「海」に到着した彼らは、そのあまりに平穏な日常に違和感を感じる一行。観光コロニー「海」は戦時にも関わらず平穏な日々が流れている。しかし、そこはまるで何かを隠すかのごとき不自然さがあった。その中でマリアは不思議な少女とであう。彼女を連れた女性は、不思議と何処で会ったような幹事のする女性だった。平穏を破るかのように突然アリスを狙う様に起きる爆発。続けざまに現れるネオジオンのMS隊。それはアルフレート=クロイツの率いる部隊だった。しかし、彼らは例の謎のMS隊に襲われる。彼らもMS隊の調査に来ていたのだ。出撃するルミナのFAZZ、アリスのMk−IV、マリアのZplusは瞬く間に謎のMS群を倒すが、コロニーの外壁から増援が現れる。しかも、増援は先ほどの戦いで3人が見せた技術を吸収していた。

幕間劇1 : ALICE in The Sea

2度目の増援を叩き落したところで、きりがないと判断した3人は一旦退却する。アリスは一人外壁から侵入する。外壁の中は無人機械が蠢き、光通信で連絡を取り合う彼らに占拠され、改造されていた。完全に敵の支配下のエリアの中に、不思議と幾つかの場所だけが、正常に働いていることに気付く。それを利用し、無人機械を振り払いコロニーシリンダー内側に辿りつくが、そこは海底であった。なんとか水中用スクータで脱出するが、海底に謎のガンダムタイプが横たわっていることに気付く。ガンダムは突然起動し、アリスを追いかける。方法のていで海岸まで逃げるが、ガンダムはそこまで追ってきた上、こしのビームスマートガンで生身のアリスを狙い打つ。混乱の中で、アリスはマリアが出会った少女を見つける。彼女は心が壊れており、混乱のなかでも逃げ様としない。彼女を庇って逃げるアリス。そのアリスを狙い、工作員が襲いかかるが、逆に拿捕される。助けに来たルミナの乗ったMk−IV、マリアのZplusではガンダムを追い払うの精一杯だった。ルミナはそのガンダムがAEのスペリオルガンダムのテストベッドだと気付く。戦闘の後、アリスは少女を探しに来た女性に出会う。そして、アリスをみて、「シャア大佐?」と声をかける。それを否定したアリスに驚いたのは工作員だった。彼はアリスとシャアを間違えて襲ったのだった。アリスを探しに来たマリアは、少女を探しに来た女性から感じた感覚が以前ハマーン=カーンとあったときの感覚とそっくりだと言うことに気付く。それをmK−IVから見下ろしていたルミナはくだんの少女がミネバ=ザビだと気付く。

幕間劇2 : ALICE in The Cyberland

戻ったアリスの前で、あれがAEのMSで自立型のOSを持っている可能性を示唆するルミナ。アリスは情報を集めるため、再びコロニー外壁に進入する。ルミナは直ぐに救援できる様に足の速いZplusで待機する。月に連絡を取ろうとしたマリアはこのコロニーの操作系がすべて海底のガンダムに奪われていることに気付く。閉じ込められるアリス。その混乱の中で再びミネバを誘拐しようと現れる工作員。それを妨害するアリス。攻防戦の中でアリスは、ミネバの付き人がハマーンの妹で、シャアにミネバ共々このコロニーに匿われていた事を知った。そのころ、アリスを救出に向かおうとしたZplusもハッチなどが開かない。が、気にせずそれらを破壊しながら進む。ルミナのZplusに襲いかかる自動MS群。ルミナはこれを単騎で追い払うがZplusの弾が切れてしまう。さらに襲いくる自動MS群。一先ず退却したルミナとFAZZで駆けつけたマリアがMSを交代し、MS群を蹴散らそうとするが、敵の大型弾に被弾したマリアのZplusが突然システムダウンする。しかし、ルミナのFAZZはまたもや単騎で敵を撃滅し、アリス達を救い出した。戦闘中、アリスはコロニー中のカメラが戦場を追いかけ、それを何処かに送信している様を見た。このコロニー自体が囮で、戦闘データを集めているのだった。

第2話 : The Hunting of The Snark

Zplusの戦闘システムは完全に破壊されていた。大型弾には通信機能がしこんであり、そこからシステムが蝕まれたのだった。MSのシステム自体にもはじめからウィルスが侵入していた。一度でもコロニーのシステムに触れたシステムは総て感染してしまっていた。コロニーはアリス達の動きを封じるべく、次々とシャッターを閉じていく。混乱に陥るコロニー。混乱の中でミネバ狙う工作員たち。ルミナが締め上げた結果、彼らはザビ派ジオン復活を狙う一党で、シャアの暗殺とミネバの確保を狙っているのだという。あのシステムをここに持ちこんだのは彼らだと言う。それが扱えきれなくなって肉弾戦に移ったのかと嘲るルミナに工作員は不敵に笑う。人数の差で一党に追い詰められるアリス達。そんな彼らの前にアルカード=アルカードと彼が乗る電子戦巡洋艦が現れた。あのガンダムのシステムは擬似人格型OS ALICE SYSTEMの試作機の一つであり、ピア=トゥ=ピアネットワーク機能とセルフオーガナイゼーションシステムとユーザプロファイリングシステムを…などと講義する。妙に協力的なアルカードを締め上げると、敵味方問わずコンピュータを犯すため兵器としては欠陥があり、封印されていたMSが奪われたのだと言う。水中にいたガンダムの話をしたアリスにそれではない、という。そのMSは自己強化機能の他に自己増殖機能を持ち、ありあわせの機械があるならば自分のデータにあるMSを作る工場を作ることが出来るのだと言う。つまり、スペリオルガンダムではなく、その完成形のイクセスガンダムである本体は別にいる。しかし、システム侵食の速度が遅いと感じたアルカードはシステムにハッキングする。原因はシステムの各所に残る謎のプログラムだった。調べてみると、それはスナークシステム。アルカードのフォンブラウンチームが開発したMSOSのALICE SYSTEMに対抗するために、グラナダのMAチームが開発したOSで、他者から情報を吸収し、その状況状況に合わせて己を変化させるALICEとは逆に、ありとあらゆる外的要因から内部を守る様に動き、極限環境でも一切己の挙動を変えない安定性を狙い開発されたシステムだった。これを元に、ANTI-ALICEウィルスが作れると気付くアルカード。しかし、ここの持ってきた装備では演算力が不足していた。マリアはアルカードの得たデータを、彼の主研究所のある月面に渡すべくシャトルに乗りこむ。彼女の脱出の時間を稼ぐべく、出撃するアリスのMk−IVとルミナのFAZZ、アルカードの電子戦バックパックを背負ったG−Vが血路を開くのだった。

幕間劇3 : ALICE in the Spase

マリアの届けたデータを元に作られたプログラムは光通信で各コロニーに(違法で)配信される。「海」を支配していたALICEのネットワークも次々と寸断さる。海底に潜むガンダムもいぶり出されるが、自動MS群の総攻撃の前に、MK−IVとG−Vは撃破され、FAZZも大破する。ガンダムが破壊されたのに呼応するかのように、虚空の宇宙にいたExガンダムが起動し、動き始める。アルカードの話では、それはAnalogizing Alice(アリス類似品)から始められた開発の、B-ALICE、C-ALICEと続いたプロジェクトの13番目のバージョンM-ALICEだという。「あれは13番目のALICEだ。番号と名前が悪かったか?」 m alice 〜悪意〜の名の通り、そのシステムは他のシステム総てを敵と認識し、「海」が開放された以上、かならずここを狙うだろうと言う。次ぎの戦いは本体である、M-ALICE SYSTEMを搭載したExガンダムとの戦いになる。より激しくなる戦いに向けて、ルミナは新兵器を得るために月面の「親密な中の人」に連絡する。その男はアナハイムエレクトロニクスの若き幹部であり、恐るべきことに法律上ではルミナの夫と言うことになっている人物だった。FAZZをフルアーマーZZとするためのパーツ、そしてExガンダムを送る様に言うが、流石に3つの融合炉を持つようなExガンダムは無理だと言われる。なんとか、その一部のパーツだけは送ってもらえるが、それではとてもMSは組めない。そのころ、アリスとアルカードはコロニーのシステムを奪還し、データの送り先を調べていた。それは破壊されたコロニーに送られていた。電子戦巡洋艦の調査でそのコロニーがゆっくりと「海」に向かい進んでいることが分かる。自分の生産基地を破壊されたM-ALICEが海に廃棄コロニーをぶつけようとしていることが分かる。廃棄コロニーの進路を変える為に連邦やジオンがコロニーに向かうが総てM-ALICE Exに撃破される。アリスも出撃しようとするが、MSはない。その時ハンガーに運び込まれるFAZZとExのパーツ。彼は、Exのパーツと破壊したSガンダム、撃破されたMK−IVとG−VのパーツでExを作れないかと考え、整備員をまきこみ、作業を開始する。アルカードの仲間である整備員は面白がり、これに協力する。

第3話 : Through The Loolong-Glass

急ピッチで進む、FAZZの改装とExの構築。廃棄コロニーに向かう巡洋艦は、「海」を守るため廃棄コロニーを破壊しようと戦闘するネオジオン部隊と合流する。次々と撃破された連邦とジオンの部隊の中で彼らだけが生き残れたのは突出した指揮官がいたためだった。真紅のリゲルグを駆るその男はエドワウ=マスと名乗った。彼は往年の赤い彗星であり、かつてクワトロ=バジーナと名乗る男だった。彼はミネバのいるコロニーを守るために再びMSに乗ったのだった。エドワウの乗っていた艦には強化人間の少年少女がいた。アリスは、ALICEと戦うための力を得るため、自分を強化するように頼むが、適性がないことが判明する。アルカードは、まぁ、当然だろうなと笑い、ルミナはもっと自分の特技を生かすようにと説教される。腹を決め、今までの自分を信じ急造のExに乗りこむアリス。作戦は簡単だった。Zplusをサブフライトシステムとして利用してアリスのExとルミナのFAZZが戦域に先行し、M-ALICE Exを叩き、続くエドワウのMS隊がコロニーの進路を変えると言うものだった。

戦場に辿りついたFAZZはいきなりハイメガランチャーを放ち、雑魚を蹴散らす。アリスはM-ALICEに肉薄するが、その動きを完全にエミュレートするM-ALICEに攻撃は当たらず、逆に総ての攻撃は避けることがが出来ない。あっという間にボロボロいなるFAZZとEx。しかし、Exに増設された電子戦ユニットに乗りこむアルカードがM-ALICEの演算を妨害する。インコムに仕込まれたハッキングツールがエミュレートを妨害する。アリスがハッキングツールを叩きこみ、そこにAnti-ALICEを送りこむアルカード。二人を援護するルミナ。大出力MSの戦いはFAZZの重装甲さえ飴のように溶かし、ExのIフィールドも容易に破られる。アルカードは必死にM-ALICEのネットワークを寸断し、エミュレート機能を無効化するが、最後のハックを行うために捨て身で突撃し、M-ALICEに抱きついたExは撃破される。Exの特攻により動きが止まった隙に付けこみ、温存していた最後のハイメガランチャーでM-ALICEを粉砕するルミナ。FAZZは最後のエネルギーを使いきり、機能を停止する。ギリギリの勝利だったが、それはある意味の敗北だった。そのハイメガランチャーは本来はコロニーに進路を変えるために使う予定のものだったからである。ルミナは己一人の勝利の為に、躊躇なくそれを使ったのだった。

エドワウ達のMSがコロニーに取り付くが、コロニーの進路は変わらなかった。しかし、いち早くExから脱出したアリスとアルカードはM-ALICEとの戦いに戻ろうと戦域近くに投棄したZplusに乗りこんでいたが、M-ALICEの撃破とコロニーの方向変更失敗に気付き、FAZZに近づく。そして、Zplusの残りエネルギーを利用し、ハイメガランチャーを再発射しようとする。既に予定の時間は過ぎ、2機を繋ぐ連結もアリスの即興、エネルギーコントロールもアルカードの手動。その状態でも、ルミナは困難な射撃を成功させ、ギリギリで廃棄コロニーの進路をずらしたのだった。

戦いの後、ルミナはMSの火力に限界を感じMAのラボへと向かった。アリスはシャアの艦に残った。時代は再びシャアが立つその時まで暫くの平穏を保つこととなる。しかし、シャアが立つその時、アリスはその尖兵として再び歴史に現れることになる。


番外 : TIPS

登場MS:リファインガンダムMk−IV/EX−Sガンダム/FAZZ/Zplus/ネロ/リファインバーザム/EWACネロ/ガザE/ゼク/ゼクツヴァイ/EX−S03

スペシャルゲスト:ミネバ偽名メイファ=ギルボード/ミネバ=ラオ=ザビ/セラーナ=カーン(88時17歳、ハマーン21歳)/セラーナ偽名ジェシカ

管理人連絡先はこちらです