第1次OGinLLK第6話 カズマの絶叫少女を助けるどころか、戦いの劇場の中で殺すことしか頭になくなっていた自分に悔やむ少年は基地を出て行ってしまう。レイズとビクトルはそれを見守る。ラルクは少年を追うように言うが二人は好きにさせろという。そんななか、CCXが連邦からアルトヴァルシオンを引き渡すように言われる。レイズは一計を案じ、アルトヴァルシオンがDCに奪われたように見せようとする。しかし、茶番を許さないと、EOT査問会の私兵が東北基地を包囲する。十重二十重に現れたゲシュペンストMに対し、芝居を続けるためにアルトヴァルシオンで突撃するビクトル。それを追う、ラルクのゲシュペンストMとレイズのビルトシュバイン。そのころ、地球の軌道上では巨大母艦フーレが隠密モードで巡航していた。カズマは前回の出撃に関する報告を行なっていた。彼が付き従うのは、忠誠の姫君の様なドレスを纏ったグルンガストの少女。持ち帰った魔装機の手足や、異兵種混合部隊の戦闘データが評価されるカズマたち。報告会の後、サロンで彼らを待っていたのは同じくゼ=バルマリィ帝国の戦士。リンバンゼ=フォースタと名乗るその男も、かつて帝国に侵略吸収された星の男であり、彼が戦いつづけることで母星の地位と安全が保たれることに誇りを持つ戦士だった。少女に興味津々と言った風で近づくリンバンゼに、声を荒げるカズマ。リンバンゼは彼らが討ち漏らしたCCXを自分が討って見せよう、と恭しく彼女の手の甲にキスし、出撃する。それを追うカズマ。包囲網を突破しようとするビクトルの眼前で、砕け散るゲシュペンスト。それは新型の人型兵器に乗って現れたリンバンゼの仕業だった。地球ではナイトと呼ばれるその機体は、ファットマンと呼ばれる機体を2機と、複数のバグとソルジャーを率いていた。リンバンゼの号令一下、ゲシュペンストに襲い掛かるバグたち。レイズは驚愕する。バグやソルジャーと異なり、ナイトとファットマンには人が乗っていたからだ。ナイトに乗った男は尊大に自らを「リンバンゼ=フォースタ、偉大なるゼ=バルマリィ帝国の戦爵」と名乗る。それに凍りつくラルク。ラルクに気付き、鼻先で笑うリンバンゼ。「人形の走狗が」ゲシュペンストを守るべく戦線を立てるレイズとビクトル、そして戦場の中心に現れる龍を纏いし超闘士。ナイトの圧倒的な戦闘能力に苦戦するビルトシュバインとアルトバルシオン。激戦のさなか、飛来するガディフォールと少年。しかし、少年は再び己を見失い、ガディフォールの一撃がグルンガストのコクピットを狙うが、それに対しカズマは己を楯にして少女を守る。ここで異変が生じた。グランワームのコントロール装置の一部が破壊され、カズマの洗脳に乱れが生じたのだ。カズマは自分の意志で裏切ったわけでは無く、グルンガストの少女をコントロールするために、さらわれ洗脳された彼女の友人だったのだ。洗脳装置に逆らうため、苦しむカズマ。彼女のためだ、と後でカズマもそれを感謝する、と洗脳を強めようとするリンバンゼ。好機と見たレイズはリンバンゼのナイトに畳み掛けるように攻撃し、洗脳装置を暴走させる。意識に過負荷が懸かり、絶叫するカズマ。そして、彼は意識を取り戻した。カズマがコントロールしていた少女も同じく解放される。リンバンゼはゼ=マルマリィに対しては服従こそが唯一の幸福なのだと言い残し、彼女を地獄に送ったとカズマを罵倒し、撤退する。ガディフォールも再び飛び去った。
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