第8話 我が心、既に絶にして空なりソウマ:「アルフレート卿の勢力を襲撃するのに、これだけの戦力のはずはない…増援が来るぞ!」月面に帰還したASMチームにアルフレートのエージェントから緊急連絡が入る。連絡に寄れば地上から打ち上げ、行方不明になったシャトルを回収した部隊が襲われているとのこと。急ぎ出撃するASMチーム。現場に駆けつけ、ソウマのゲシュペンストが先陣を切るが敵の数が少ない。ファットマンに取り付き、それに攻撃しながら周囲を警戒するように指示するソウマ。オルミュス:「僕たちに、もう後はないんだ!今度こそ落とさせてもらう!!」予想通り、襲撃してくるG-GPを駆る亡霊部隊。今回の彼らは今までとは気迫が違った。度重なる失敗で、亡霊部隊の機体には強力な自爆装置が付けられている。外すにはASMチームを倒すしかない。キョウが説得を試みるが、最早意固地になったオルミュスたちはそれを聞かない。強力なGP-Gで暴れまわる亡霊部隊に手を焼くセリンは自爆に巻き込まれない遠距離から撃破しようとする。キョウ:「助ける、いや、助けてみせる!」セリンを静止するキョウ。セリンのお前にやれるか、と言う問いに、自分が助けて見せると答えるキョウ。セリンは戦法を時間稼ぎに切り替え、強電磁場発生装置でGP-Gを拘束する。身動きの取れないGP-Gの自爆装置を破壊しようとするキョウ。援護するアルヴィス。その隙に、バグがアルフレートのエージェントの乗るシャトルに迫る。先陣を切っていたソウマも届かない。アルヴィス:「…お兄様、流石に今のは恥ずかしすぎますわ…」虚空を切り裂き飛来する白銀の機体が間一髪でシャトルを守り、続けざまに周囲のバグを一度に撃破する。銀色の機体を駆るのはアルフレートその人であった。アルフレートに鼓舞されるASM…もとい指揮範囲が足りない。今のはなんだったんだ、と呟くセリンに、アルフレートは威風堂々自信満々シャトルは自分に任せろと言い切る。他人の話を聞かない人との付き合いに慣れているソウマは一気に周囲にファットマンを撃破する。オディロン:「オルミュス…お前には失望したよ」戦況はアルフレートの参戦で一気にASMチームに傾く。しかし、亡霊部隊にも援軍が現れる。現れた援軍はオディロンのナイト改と…ド=セギーユが搭乗するデスクロス、そして大量のバグ。オディロンはいつもの様にシオンサイを愚弄し、弟子達をかく乱する。また、オルミュスを脅し、炊き付ける。またも激昂したマコトは突っ込むが、一撃で大破する。しかし、もう一人の弟子は違った。ソウマ:「…我が心、既に絶にして空なり」落ち着いた様でナイト改の前に立つ、ソウマのゲシュペンスト。ディバインロットを…ツインブレードにしない。オディロンのハイパーオルガブラスターを紙一重で交わし、一気に踏み込む。その速度はまさに神速。倶風の如き連斬の軌跡は瞬く間にオディロンの武装を、腕部を、脚部を、頭部を破壊する。「絶我空心」の境地。仲間と力をあわせる憎しみによらない戦いを、これまでの戦いの中でソウマは開眼していた。四散するナイト改。ド=セギーユ:「いい見世物だった。この後が、非常に楽しみだよ」ソウマの剣技に素直に感嘆するド=セギーユ。褒美だ、と亡霊部隊の自爆装置を解除し、撤退する。オルミュスらを保護するキョウ。もう戦えないと言うオルミュスにキョウはしばらく休めばいいと気楽に答える。アルフレートと合流する一行。シャトルにはスリサリスクリスタルコントローラ(SCC)が積まれていた。それはアルフレートや現代の技術者が作成したものではなく、古代遺跡から発掘されたものなのだと言う。アルフレート:「諸君らは、私の予想以上に上手く事を運んでくれた。感謝する」アルフレートはアルヴィスを下がらせ、他のメンバーを呼ぶ。そしてこれまでの事情を説明する。SCCに異星人の通信を傍受する能力があること、UNSに支援していたのは自分であることなどを話す。連邦上層部一部が異星人に降伏し、属国となることで人類を存続させようとしている。それに対抗しているのだ。異星人は彼らの本拠地の一つまで転送門を構築しようとしているが、そのためにはSCが必要なのだった。アルフレート:「連邦は当てには出来ん。我等は独自にあの魔星を討つ。諸君らにも手を貸してもらいたい」SCを守りつつ、隙を突き魔星を堕とす。それがアルフレートの狙いであった。彼はきっと敵はSCを狙って攻撃してくると予想している。それを撃退し、出来た隙につけ込む予定なのである。UMSは既に魔星攻撃の準備に入っている。それに協力して欲しいと言う。メンバーはそれに同意する。彼の予想通り、居城に敵襲との連絡が入る。既に艦は居城に向かっている。ギリギリだが、間に合う…。
[Root]第3次OG in LLK 第3部(2日目-4)---2003/06/15(日)23:09---団長