第9話 鬼神覚醒ゼナルス:「俺は…もう一度アンデッドメンバーズに戻る」ラスはアルフレートに呼び出され、真実を告げられる。彼がUMSであったこと、オディロンに利用されていたこと。ゼナルス…それが彼の元の名前だった。これからの身の振り方を問いただすアルフレート。再びUMSとして戦に望むことを決意するラス。アルフレートはヒューメルから預かった彼の元愛機を託す。その機体は指揮官用AMディストリオン。ヒューメルと同じ機体。苦悩はある、それでも乗り込むゼナルス。キョウ:「僕は落ちこぼれだけど、…戦ってくるよ。みんなと笑えるようにね」亡霊部隊は病室に運ばれた。彼らの分まで戦うことを誓うキョウ。亡霊部隊のGP-Gを引き継ぎ、共に戦う決意。アルヴィスはアルフレートが使っていた銀の機体、銀龍騎を貰い受ける。アルフレートの艦の設備で遂に調整が終了したヘンシル=ゲイルレズにセリンは乗り込む。ゲイルレズに全てのデータと、不足した部品を譲ったヘンシル=リーヴは使用できなくなる。アルヴィス:「なんだろ…凄く…落ち着く」SCCの保管庫でそれに触れるアルヴィス。SCCはセラミックで大きさは1×1×3m程度。すこし、ひんやりとする。SCCにはアルヴィスが月面で見たクリスタルがはまる大きな穴が空いている。興味を持ったマコトも来る。やはり、近くにいると心が落ち着くような気がする。その間にもアルフレートの高速船は地球に向かい、やがて大気圏に突入する。機体で備えるパイロット達。ド=セギーユ:「よく頑張ったと誉めてやろう、しかし旧式のそれも安定しないものではな…」SCのあるアルフレートの居城では、UMSのマイルズらが防戦に当たっている。それ以外にも異形の巨影がある。以前暴走したエルシオンはアルフレートによって回収されていた。それが自発的に動き出していたのだ。暴走し、悪鬼の如き姿となったエルシオンは、それでもSCを守るようにデスクロスの前に立ちふさがる。しかし、突っ込むだけの悪鬼エルシオンはデスクロスにあしらわれ、逆に手痛いダメージを受ける。ソウマ:「待たせたな、エルシオン…我が剣よ…今こそ、我が心を映せ!!」上空から飛来する、いや墜落してくるソウマのゲシュペンスト。その機体から液体が噴出する。それは、月面でシオンサイのグルンガストから受け取ったZOブレードの液体金属だった。液体金属はエルシオンの周囲を取り巻く。ゲシュペンストを受け止めるエルシオン。ソウマは愛機に乗り込む。ソウマの闘気が液体金属で具現化される。ZOブレードを携え、朱塗りの鎧武者の如き姿に変わるエルシオン。セリン:「雑魚は俺達がか片付ける、ソウマお前は…」ソウマ:「アタマを叩く!」降下する高速船から飛び降りるヘンシル=ゲイルレズ、GP-G、銀龍騎、ディストリオン、ヒュッケバインMk-II。ゼナルスは、防衛隊であったマイルズと数瞬のやり取りをする。復活する友情、そして決意。銀龍騎、ディストリオンの反撃に合わせてレールガンをばら撒くセリンのゲイルレズ。敵は次々に爆発する。セリンらが雑魚を掃討している間隙をつき、エルシオンがデスクロスに肉薄する。手にするのはZOブレード。セリン:「ソウマ、合わせるぞ!、一太刀で決めろ!!」ソウマ:「応! 絶我空心、これで終わりだ!!」デスクロスに突き刺さるエルシオンの刃、それに合わせてゲイルレズの強電磁加速レールガンを打ち込むセリン。二人の合体攻撃により、遂に地に付すデスクロス。それは、轟音と共爆発する。しかし、ド=セギーユの余裕の哂いが響く。それは分体…端末に過ぎぬと、自分を倒したければ魔星に来いと。しかし、ソウマとセリンは軽く笑った。戦いの目的を定めた彼らはもはや走る抜けるのみなのだから…。
[Root]第3次OG in LLK 第3部(2日目-5)---2003/06/25(水)17:10---団長