Circle LLK

アルヴィス：「貴方は…、貴方はやらなければいけないことがある筈よ。
　　　　　　　貴方にしか、貴方としてしか出来ないことが」
魔星を奥へと進むテミスキュラを離れソウマはシオンサイ救出に向おうとするがアルヴィスの平手打ちが止める。
ソウマは、ソウマとして全力を尽くさねばならないと諭すアルヴィスと号泣するソウマ。
しかし、事態は結局彼を鳩首に向わせる暇など与えない。オディロンが最後の戦いを挑んでくる。
それは、度重なる敗北にド＝セギーユがオディロン＝オジュローに与えた最後のチャンスだった。

オディロン：「私が、バルマー人である私が、下等な地球人に負けるはずなどないのだっ！」
多数のナイト、ファットマン、ソルジャーを引き連れたジェネラルがテミスキュラに襲い掛かる。
三方からの攻撃にASMチームも部隊を分け、母艦を防衛するが、オディロンの出現にソウマとゼナルスが猛る。
ソウマのエルシオンによる二刀流による猛攻が瞬く間にオディロンを追い詰める。焦る、背教者。
自分はバルマー人だと、裏切り者のシオンサイたちとは違う、と叫び逆襲に出るオディロン。

マコト：「ソウマをやらせはしねぇぞ！」
絶叫するオディロンの攻撃は熾烈を極める。ゼナルスがミサイルを撃ち込むがそんなものはまったく通用しない。
力任せの斬撃がエルシオンを捕らえる。「怒り」対「怒り」では単に力の大きい方が勝つ。簡単な理屈だった。
砕け散る鬼神エルシオンの刀に呆然とするソウマ。そこに更なる一撃が迫る。
割って入ったのはマコトだった。オフェンサーモジュールのＧソードでそれを防ぐ。過負荷で吹き飛ぶＧソード。

セリン：「ラス！…いや、ゼナルス！自分の決着は自分の力でつけるるものだ！」
強電磁防護壁で身を包み、電磁収束液体金属槍を振るい、獅子奮迅の働きでテミスキュラを護るゲイルレズ。
心を決め、全力を振るう彼でも、いつものようにソウマの援護するところまでは手が回らない。
迫りくる敵を食い止めつつ、周囲を見渡す。マコトがソウマの援護に向ったことでキョウも孤立している。
一人空いている踏み込みあぐねているゼナルス。彼の機体ディストリオンには必殺のバリアブレイカーがある。
ゼナルスをオディロンにけしかけるセリン。彼はこの包囲網を破るには敵の頭を討つしかない事が分かっていた。

キョウ：「僕はっ！僕はっ！！ここで倒れるわけにはいかないんだ！！」
マコトと肩を並べていたキョウは気がつくと孤立していた。テミスキュラから離れすぎ、戻ることも儘ならない。
如何に接近戦無敵を誇る最強のPT、GP-Gでも孤立した状態で大火力兵器の集中砲火を受ければただでは済まない。
ぼろぼろになり、弾も尽きかけ、膝をつく。しかし、彼はまだ諦める訳には行かなかった。
この機体には、友の思いが詰まっているから、簡単に落ちてやるわけにはいかなかった。

ゼナルス：「よくもオレを騙してくれたな、食らえ！ディストーションブレイカァァッーーーーー！！」
吹き飛ばされたソウマとマコト。前に進むオディロン。その前に立っているのはゼナルスのディストリオン。
しかし、ディストリオンは歪曲フィールドのみでバリアブレイカーも必殺技もまだ使っていない。
オディロンの攻撃を数発受けた後、突然反撃を開始するゼナルス。放つは必殺のディストーションブレイカー。
歪曲空間を纏ったその一撃は容易にジェネラルを吹き飛ばす。続いて、二撃、三撃、ジェネラルを完砕する。

ソウマ：「俺が、俺として戦う…。もう、師匠にも教えを請えない俺に…、それが出来るか…？」
ジェネラルの破壊により、統率を失った攻撃隊はもはや敵ではなく、ASMチームはこれを退ける。
目指すは魔星中心の制御室。その手前の防衛用の門が最後の難関になるはずである。
取り急ぎ、各機体が修理される。そんな中、剣を失ったエルシオンのコクピットで座禅を組むソウマ。
彼は、再びその手に刀を握れるのか…。