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TITLE:第3次OG in LLK 第3部(3日目-3)
AUTOR:団長
DATE:2004/01/14(水)01:55

 第12話 超攻鬼心

アルヴィス:「大丈夫、来るわ、彼は。必ず、ね!」
やがて見えてきた最後の難関を護るは、三機の端末体デスクロスとそれらが率いる無数のバグ。
先頭のデスクロスの胸部に映し出されたド=セギーユの立体映像が言う。貴様らはここで死ぬと。
しかし、それで怯むASMチームではない。ソウマを除いた全員がすぐさま出撃する。
ソウマは得たはずの絶我空心の境地を見失いかけていた。もう一度それを見付ける為に、今は心を落ちつける。

セリン:「…再生した?」
アルヴィスは前回中破したテミスキュラから戦闘ブリッジを切り離し、ラピスニゲルとして戦闘に参加する。
ASMチームの火力は既に無双の域、ゼイルレズとディストリオン、GP-G、ヒュッケバインMK-3の火線が集中する。
瞬く間にデスクロスの一体が爆炎に消える。しかし、それは焼き尽くされる先から再生していく。
再び3機に揃うデスクロス。破壊できるのに倒せない敵に慄然とするASMチーム。周囲のバグは増加する一方。

ヒューメル:「気をつけろよ、貴様ら。こいつ等はお互いがお互いの再生力を司っているからな…すなわち…」
バグとデスクロスからの十字砲火がASMチームに降り注ぐ。強力な機体とはいえ、徐々に追い詰められる。
しかし、その包囲網の一角を突き崩す、4機の機影。それはアンデットメンバーズの別働隊だった。
ヒューメルとマーメイ、マイルズ…それにゾラム=ガッツォーを駆るユリ。
指揮官のヒューメルが言う、このデスクロスは3機全てを同時に倒さなければならないと。

ユリ:「私に出来ることがあるならば!、私は!!」
ディストリオンとゾラム=ガッツォーは周囲のバグを瞬く間に蹴散らし、それぞれデスクロスに取り付く。
しかし、如何に強力な機体でもデスクロスと一対一では振りは否めない。
ヒューメルにはマイルズ、ゼナルスが加勢に向かい、ゾラム=ガッツォーにはマコトとキョウが助力をする。
残る一体はセリンとアルヴィスが向かう。だが、ゲイルレズもラピスニゲルも接近戦には向かない。

ソウマ:「超攻鬼心、シオン=ソウマ見参!!」
アルヴィスとセリンの前に現われる巨大な武人の姿をした機体。それこそは無刀の境地に辿り着いたエルシオン。
彼は刀を失い、それでも戦いに挑む覚悟により、ついに真なる極の一端に至ったのだ。
文字通り、ソウマと一心同体と化したエルシオンは出会い頭の一撃でデスクロスを両断する。
他のデスクロスと戦っていた者たちも、一気呵成に勝負をかける。

マイルズ:「よーし、ゼナルス合わせろよ!」
ゼナルス:「OK!いくぜマイルズ!」
ディストーションブレイカーとソニックブレイカーが同時にが炸裂する。

マコト:「くたばれぇぇぇっッ!!」
ユリ:「私は、私の力をお兄様のお役に!」
ゾラム=ガッツォーのオリハルコニウムソードとヒュウケバインMk-3RBWのトゥーブレードが同時に敵を切り裂く。

その瞬間、三体のデスクロスはそれぞれの再生機能を働かせることが出来なくなる。
無秩序な構造を無闇に構築し、それはやがて増殖を止める。

ド=セギーユ:「ふっふっふ、今は喜ぶがいい。
        貴様らはこの後、真に絶望することになるのだからな」
そして、最後の門が開く。
しかし、ここに至っても敵司令官ド=セギーユには余裕がある。
むしろ、面白がっているような節さえある。
そう、彼の自信の源が、今まさにASMチームの眼前に現われ様としていた…。




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