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TITLE:第3次OG in LLK 第3部(3日目-4)
AUTOR:団長
DATE:2004/01/14(水)23:53

 第13話 星を砕く双剣

ド=セギーユ:「貴様らに…この男が倒せるかな」
開かれる門、その先に立ちふさがるのはグルンガスト。魔星突入戦で彼らを先に送り一人敵陣に残ったはず機体。
そのグルンガストは紫色の水晶に包まれ、恐るべき禍禍しさを放っている。それを駆るのはシオンサイその人。
もともと、ネビーイームのエージェントであった彼は、バルマーの指揮官の制御を受けてしまうのだった。
月面での彼は、『エンデ』の力の片鱗を見せたアルヴィスに従うことで、バルマーの指揮官を退けたに過ぎない。
先遣隊の隊長であるセギーユの強制力に、シオンサイは操られているのだった。

セリン:「目を覚ませ!俺の知っているマーメイはそんなやわな奴じゃぁなかったはずだぞ!」
ド=セギーユの洗脳攻撃はASMチームにも向けられる。ユリが、マーメイが、そしてソウマまでが操られてしまう。
シオンサイは動かないが、それを囲む様に現われた複数のジェネラルが、ASMチームに迫る。
しかし、マコトの声がユリに届く。土壇場で正気を取り戻すユリのゾラム=ガッツォー。
セリンの一喝がマーメイを呼び戻す。そして、ソウマにアルヴィスが呼びかける。
慄くセギーユ。ASMチームに洗脳攻撃は通じなかった。

ソウマ:「師匠!、目を、目を覚ましてください!!」
アルヴィス:「シオンサイ、ヒョウゴ=シオンサイ=ナカジョウ!
       貴方は既に断ち切ったはずよ、操り人形の糸を!!」
もはやジェネラルはASMチームにとって敵となり得ない。焦るセギーユはシオンサイをけしかけようとする。
動かないシオンサイ。そこに響くソウマの絶叫。グルンガストを覆う紫の水晶にひびが入る。
アルヴィスの声が轟く。ラピスニゲルに据え付けられたスリサリス=クリスタルが淡い輝きを発する。
その輝きに呼応する様に、グルンガストを覆うクリスタルが紫から水色へと変化していく…。

ヒョウゴ:「オレは…オレはもはや…貴様らの操り人形ではない…」
ド=セギーユ:「ば、馬鹿な…、そんなことが…、起こるはずは、ハズは!」
シオンサイが一閃する。動作の度に全身から水晶の粉を舞わせるグルンガストが薙ぎ払ったのは、ジェネラル。
今まで沈黙を保っていたコクピットから静かな声がする。ヒョウゴは遂にバルマーの呪縛を打ち破った。
驚愕するド=セギーユ。最後の護りとして置いていたシオンサイと彼の間には何の遮りもない。
立ち並ぶグルンガストとエルシオン、シオンサイとソウマ。同時に剣を抜き、構える。

シオンサイ:「セギーユ、キサマの遣り様、尽(ことごと)く許せん。征くぞ、ソウマ」
ソウマ:「はいっ!師匠!!」
魔星の中枢と一体化し、最期の戦いを挑もうとするド=セギーユ。
しかし、紫苑流師弟の前には魔星の中枢も何の障害ともなり得なかった。
ソウマの双剣が唸り、シオンサイの三段斬りが同時に炸裂する。
一瞬の静寂ののち、爆散する魔星の中枢器官。
それが余りにあっけない、魔星とド=セギーユの最後だった。

小爆発が続く中、満身創痍のテミスキュラを駆りたて、魔星を脱出するASMチーム。
こうして、ASMチームは誰一人かけることなく、魔星から帰還した。
各メンバーは、それぞれの思いを胸に、ある者はアルフレートの元に残り、またある者は去っていった。
しかし、それは最期の分かれと言う訳ではなかった。
なぜならば…。




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 `---予告編:第4次OG in LLK---2004/01/15(木)00:29---団長


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