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TITLE:第4次OG in LLK Revival Devil-08(仮)
AUTOR:団長
DATE:2004/02/27(金)22:28

ダイジェスト版(あとで綺麗に直し、台詞を加えます)
「Revival Devil」=邪神復活
 08. The name is Bu-Rai-Oh.
  「その名は武雷王」

 一行は、グレートホエールにいた。
前回の戦いの後、リューネに合流すべく旧DC残党がやってきたのだ。
しかし、リューネはDCとして動く気はなく、
彼らも引き下がらざるを得なかった。
 そこに「バラルの座」についての情報がアルフレート=アイゼンシュタッドよりもたらされ、
グレートホエールは、アイゼンシュタッドからの補給と引き換えにアルヴィス達を
「バラルの座」にまで運ぶ取引をしたのだ。
また、この情報と補給を携えてきたアイゼンシュタッドの執事は、
落ち込み、何をやる気も失っていたゼナルスにも取引を持ちかけた。
アルヴィスを護ってくれるのならば、新たな剣をお貸ししましょう、と。
ゼナルスはこれを受け、XAN-004 シルバリオンを借り受ける。
ソウマが去り、代わりにゼナルスがアルヴィスを守るカードとなったわけである。

 グレートホエールがペルシャ湾に侵入した時点で、偵察機は「バラルの座」と呼ばれる遺跡を確認していた。
そして、それが邪神群に襲われていることが判明した。
「バラルの座」周辺ではなんとそれを守るようにスペシャルズが展開していた。
しかし、スペシャルズは邪神群に対して有効な兵器を持ち合わせていなかった。
次第に追い詰められていくRW-M1 R-BLADE隊。
唯一ガンエデンの僕たる大鷲と、三機衆のみが気を吐いているが、それも何時まで続くかわからない。
邪神群の歩みは止まらず、大地から涌き出、空より舞い降りるそれらは次第に数を増やしながら
バラルの座へと向う。

 ソウマは、再び武装機の中で座禅を組んでいた。
前回の戦いでは武装機が今までにない力を発揮してくれた。
しかし、それが何故なのか、そして自分が武装機の力を引き出せているのかを考えるためだった。
やがて武装機の声が聞こえてくる。
それは疲れきった武人の声のほうだった。師を決意の刃で討ってから、もう一方の声は殆ど聞こえない。
声は言う。
武装機は、バラルの守護者であった風王機と雷王機を支配下に置くため、ラングランが作り上げた機体であると。
それは、ラ=ギアスに残された人々が母星に帰る為には、
なんとしても惑星封印機構ガンエデン=システムを無効化する必要があったためである。
だが、騙されたことに気付いた男がラングランを離反すると、彼ごと武装機を封印したのだった。
…ラ=ギアスに残された人、というのは一体何を意味するのか、ソウマにはわからなかった。
ただ、武装機の無念と悔恨だけは理解できた。そして、誓う。決して過ちは繰り返さないと。

 「バラルの座」の危機を知ったアルヴィスは出撃を提案する。頷くヨシュア。
アルヴィス、ソウマ、リュウ、ゼナルスは「バラルの座」に向けて出撃した。
彼らが到着した時には、既にスペシャルズの部隊は壊滅したあとだった。
邪神群はあくまで「バラルの座」とユリオラを狙う。そこで、一行は彼女らを遺跡内に撤退させ、
自分たちがそれを守ること提案する。躊躇しながらもそれに従うユリオラ。

 邪神群は破壊したRW-M1 R-BLADEに体組織を侵入させ、操ってくる。
ただでさえ数の上で劣勢である一行は苦戦するが、大鷲の援護を受け、なんとか耐え忍ぶ。
しかし、苦戦は免れない。凄まじい操縦テクニックをみせるアルヴィスは奇跡的に小破で堪えるが、
ゼナルスは絶大な力を秘めたXAN-004 シルバリオンが真価を発揮する前に撃墜されてしまう。
しかも砂漠での戦闘であるせいか、リュウのトゥルーノーズは精彩を欠く。
…まずい…
誰もがそう思った時、「バラルの座」から一体の機神が舞い降りる。
それは、雷王機。精霊界での師との最期の立会いがソウマの脳裏にフラッシュバックする。
「支配するためでなく、大切なものを守るために、もう一度力を貸してくれ!」
  風雷大系、武装合身。
聳え立つ鋼の巨大武者。その名は武雷王。
トゥルーノーズとディアーヴォラを庇う様に仁王立ちになる武雷王は、彼らへの攻撃をその身で受けとめる。
爆煙が消え、傷一つ付いていない武雷王が再び現われる。だが、中のソウマは凄まじい消耗を強いられていた。
武雷王は選ばれたもの以外が乗ると、その力と引き換えにパイロットの魂を削る禁断の機体なのだ。
そして、…ソウマは選ばれたものではなかった。
しかし、ソウマは決して退かない。その片手に握るは総ての白き無へと帰する必滅の刃「暁之太刀」。
気合一閃、邪神群を粉砕していく。…彼には短期決戦以外の道はなかった。

 武雷王の「暁之太刀」は、悉く邪神群をなぎ払った。
彼らを退けたことで、一度は安心する一同。
しかし、戦いは終わってはいなかった。
「ふっ…、スリサリスクリスタルの反応を追ってきたのだが、
 なかなか、どうして、見事なモノを見せてもらえたよ。
 誉めて遣わそうぞ、地球人よ」
天の高みより響く絶対者の声。
生きとし生ける者総てを身震いさせずにはおかない、圧倒的な威圧感。
彼は自らをラオデキヤ=ゴッツォ、ゼ=バルマリィ帝国国辺境銀河方面監察軍第7艦隊の総司令官と称した。
深紫の水晶状装甲で全身を鎧う巨大な機動兵器を駆り、悠然と舞い降りる彼を止めるものはいない。
彼はそれが当然と言った風体で、優雅とさえ言える動作を以って遺跡「バラルの座」の入り口を破壊する。
必死の覚悟でそれを食い止め様とする三機衆の面々。
だが、バルマーの機体ですらない彼らのメカは文字通り一蹴される。
やがてゴッツォの機体…地球人がAGX-16 ナイトメアクリスタルと呼ぶ機体は、ユリオラを捕縛した。
軋みをあげるユリオラのフォルセティア。
それを止めようとする大鷲カナフ=アフは、ナイトメアクリスタルの腕から射出された刃に切り裂かれ四散する。
フォルセティアから、ゆっくりとスリサリスクリスタルを取り出そうとするゴッツォ。
その時、動いた男がいた。
気合一閃、武雷王…いや、シオン=ソウマの太刀がナイトメアクリスタルを襲う。
だが、その一閃は軽々といなされる。
少しだけ顔をしかめるゴッツォ。彼は武雷王のアーキテクチャに見覚えがあったからだ。
ソウマの一閃が呼び水となり、リュウが動く。全力の精霊力投射エレメンタルブラスター!
渦巻く水流がナイトメアクリスタルに僅かだが傷をつける。驚いた様に、ゴッツォは僅かだが目を剥く。
その隙に、アルヴィスのADX-013S ディアーヴォラがユリオラを奪回しようとナイトメアクリスタルに掴みかかる。
しかし、逆にアルヴィスにナイトメアクリスタルの刃が迫る。
アルヴィスを庇う様に、残されていたスペシャルズのRW-M1 R-BLADEに乗ったゼナルスが飛び出す。
だが、ゼナルスはアルヴィスを庇うどころか、逆に押さえこみに走る…彼は正気ではなかった。
彼の体内にはDC時代アードラー=コッホにより埋め込まれたズフィルードクリスタルがあった。
それは、まさにナイトメアクリスタルの体組織そのものであり、彼はその支配化におかれてしまったのだ。

不利な状況。だが、ソウマとリュウは毛頭、諦めるつもりなどなかった。
リュウがタイダルウェーブで水壁を作り、ゼナルスとアルヴィスをゴッツォから引き離す。
その間にソウマはゴッツォに向って疾駆し、そして跳躍する…邪神を討った必滅の刃を振るうのか?

いや、違う。決意の刃、「掃魔之太刀」!!

刃はナイトメアクリスタルの腕をすり抜け、衝撃波は身体を突き抜け、ゼナルスまで撃ち抜く。
そう、シオン=ソウマは知っていた。かつて魔星の奥地で彼の師匠が如何にして禍つの紫水晶の呪縛を破ったか。
力では消して砕けぬその結晶を微塵に変えるのは、意志の力のみ。

だが、そこまでだった。

膝を着く武雷王。
ゴッツォはまだ倒れていない。ゴッツォの「意志」は、ソウマの「決意:よりも、まだ、なお深い。
だが、ゴッツォは暫く思案した後、ソウマに言った。
良いものを見せてもらったと、そしてそれは、まだこの肉体に定着しきっていない私の魂を揺さぶった、と。
その褒美にと、ソウマたちを見逃すゴッツォ。
「スリサリス=クリスタルは暫く預けておく。GMTOどもに破壊されるようなヘマはしてくれるなよ」
ゆっくりと、天空へと飛び去っていくAGX-16 ナイトメアクリスタル。

…力の上では、ソウマたちの完全な敗北だった。
  しかし、ソウマたちは落ちこんではいなかった。
    なぜなら、護るべきモノを護ることが出来たのだから。
      やがて来る再戦の日までに、力をつけることを誓って…




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