Circle LLK

　団長です。
今週末に向けて、いろいろとアップしていきます。

１．これまでのあらすじ(5シナリオ)
　　■シナリオ１：封じ術師の秘密
　　■シナリオ２：英雄王と歌姫
　　■シナリオ３：コインに願いを！
　　■シナリオ４：火竜王の山
　　■シナリオ５：カルカナンに潜む陰

２．新版ルール
　　◆ポイント１：新・負傷ゲージ(最終版)
　　◆ポイント２：新・鎧ルール(武装ルール)
　　◆ポイント３：技の使用回数(最終版)
　　◆ポイント４：法術の使い方(最終版)
　　◆ポイント５：技術一覧(Lv.1〜2)

　今回はまず、「シナリオ１」と「エルクベルグ地方の地図」を。

■封じ術師の秘密
　エイク平原の南部に位置する「エイグスの村」。
この村には、高名な賢者であり、強力な封印法術の使い手である「ハーレイ＝チオリム」が住んでいる。
しかし、強力な封印法術使いがいるにもかかわらず、旅の冒険者は村の近くで「リビング・デッド」3体に襲われる。
「リビング・デッド」は死体に「オブセッション・ソウル」が取り付いて動き回っている存在である。
死後も残ってしまった妄執である「オブセッション・ソウル」は供養などで封印、浄化されれば消えるものである。
そのため、封じ術師ハーレイがしっかりと取り仕切っている地域では、「リビング・デッド」はここ数年見かけられなかったのだ。

　「リビング・デッド」を撃破した冒険者は「エイグスの村」に寄ることにする。
そこの酒場では、暗闇に不気味な影を見たという村人が、みんなに馬鹿にされている。
また、最近家畜が凶暴化して逃亡したりして困っている話を聞ける。
あるいは、酒場を店主「グエン＝サーム」に聞くと、ハーレイはここ2週間ばかり体調を崩していることを教えてくれる。
さらに、そこにハーレイの弟子である「シリル＝レオール」が夕食を取りに来る。
シリルに頼むとハーレイ宅に案内してもらえる。

　ハーレイ宅は古い遺跡を利用して作られたちょっとした館である。
そこで冒険者と面会するハーレイは確かに憔悴している。
彼の話によると、2週間前に4人組の盗賊に忍び込まれ、一つの壷を盗まれてしまったという。
そして、その際に彼は意識を失い、その後から体調が悪いという。
壷はこの遺跡にあったものであり、何度か調べたが正体は不明で、危険そうだったので厳重に保管していたものだという。
自力で動くことも大変なハーレイは壷の奪還を依頼してくる。
話をよく聞くと、冒険者が出会った「リビング・デッド」は盗賊たちのようだ。
しかし数が足りないし、壷も持っていなかった。
また、「ハーレイの保管庫」を調べていると、そこの遺跡が本来はもっと広いものの一部であることがわかる。
　保管庫には巧妙に隠された隠し扉があり、そこをあけると「封神の間」への近道になっている。

　次の朝、朝食を酒場に取りにいったシリルが行方不明になっている。
昼には酒場の主人であるグエンがシリルが行方不明になったことに気づき、冒険者に彼の探索を依頼してくる。
　シリルの探すと、村はずれの水場に石を投げ込んでいるシリルを見つけることができる。
シリルをとめようとすると彼はすごい勢いで暴れ、その背後には黒い影が浮かでいる。
シリルを無力化すると影は水に溶け込み、水で出来た人形「ハイドロ・サーバント」となり襲い掛かってくる。
「ハイドロ・サーバント」を倒し、水場を調べると、泉の中に古く壊れかけた水竜王の像があることが分かる。
その像と、像の足元にある奥へと続く水路に石が詰められている。
石をどけると、バルガダールと名乗る水竜王の幻影が現れ、この地の地下に水竜王の力で魔神を封じた神殿があることを教えてくれる。
また、今は水竜王の力が弱まっており、地下にある神像の本体に水を取り戻し、力を復活させてほしいと頼まれる。
この水竜王は幻影で、詳しいことは答えられないというが、
地下にはエルクベルグ地方の主な魔神12柱が封じられていたこと、
封印したのは100年程前にこの地方を統一したエルクブルグ王国の建国王であること、
15年前の地震でそのうちの多くが開放されてしまったことを教えてくれる。
ちなみに、現在のエルクベルグ地方は都市単位が1国家であり、
エルクブルグ王国は建国王の死とともに後継者争いで80年以上前に滅んでいる。

　あるいは、村人が見たという影を追って村中を調べまわると、村の裏手の森への足跡を見つける。
　影の足跡を追うと、森の中で崩れかけた遺跡への入り口を見つけることができる。
それは地震で崩れた崖の半ばに遺跡の通路が露出し、崩れて入れるようになったものである。
入り口からは「封神の間」と「水竜王の間」にいける。

　「封神の間」は巨大な地下空間で、4体崩れかけた神像と8体の崩れた神像と無数の壷がある。
崩れかけた神像は、「オルギオン」と書かれた髑髏の頭部とそこから生えた多数の触手を持つ像と、
「バルバエス」と書かれた狼頭四腕と骨化した大鷲の翼と蠍の尾を持つ像と、
「ディトナエトン」と書かれた頭部がカブトムシである筋肉質の男の裸体像と、
「ハンバグ」と書かれた4方に異なる顔を持っていて腕は2本で足が4本の人間の像である。
奥には扉があり、「ハーレイの保存庫」へと続いている、こちらからは隠されていない。
こちらから「ハーレイの保存庫」に入ると其処には「邪悪な表情を浮かべたハーレイ」がおり、
「フィーブルマインド」の呪文を放ってくる。全員が白痴化されるか、ハーレイに一撃加えると、
虚空から若い頃のグエンが現れ、ハーレイは重症を追い、消える。
あるいは幻術を見破ればハーレイは消える。
実はこの「邪悪な表情を浮かべたハーレイ」はそこにある「魔封じの壷」からもれた「悪夢」である。
　グエンに聞くと、実はハーレイは封印術と魔神契約を得意とする悪い魔法使いで、
10年前にグエンらと戦うためにエイグスに封じられた魔神オルギオンを見つけ、これを使役したが、
逆に乗っ取られたこと、
しかし、乗っ取られる寸前に自分の邪心が魔神に漬け込まれていることに気付き、
この地で見つけた強力な「魔封じの壷」に自分の邪心を封じた結果、
彼はそれまでの記憶も失い、清い心の魔道士に生まれ変わった事、
またシリルはその時の戦いで悪かった頃のハーレイに殺されたグエンの仲間の子供であることを教えてくれる。
　グエンは、その事件以降、エイグスの村で、封じ士として人々のために働いているハーレイと、
彼が親身になって育てているシリルを見守るために、ここで生活しているのである。
　なお、グエンの冒険者時代の仲間はメイリッヒ＝レオール、ケルザリオ＝フォリー、レザリア＝ジャーである。
このうちメイリッヒはオルギオンとの戦いで死んでいる。その子供がハーレイが育てているシリルである。

　また、この情報を得た後には封神の間の壷のうち7つは「魔封じの壷」であることが分かる。
また、水場の石をどけた上でここにくると、
「魔封じの壷」以外には天井から水が滴り、「聖水」が蓄えられている。
　「魔封じの壷」や「聖水」の効果はハーレイかグエンに聞けば教えてもらえる。

　「水竜王の間」への通路には、巨大化し、歪んだ鶏である「ジャイアント・ファウル」がいる。
これを撃破すると、水竜王の間に入れる。水竜王の間には3mほどの大きな水竜王の像がある。
しかしその前に、水で出来た人形「ハイドロ・サーバント」2体を引き連れた男がいる。
男のは口から黒々とした粘液を吐き出しており、それが水竜王の像にまとわりつき、
天井から滴る水(流れる水流)を妨害している。
この男は実は「オルギオン」にのっとられている。
男に一撃を加えると皮がはがれ、正体である髑髏の頭部とそこから生えた多数の触手を持つ姿を現す。
この状態の「オルギオン」はLv1、2技術を無効化する。
オルギオンは水竜王の力を消すことを優先し、冒険者が逃げようとした場合、追わない。
なお、「ハイドロ・サーバント」は破壊できるが、次のターンにはオルギオンが新たに自動的に呼び出す。

　水場の石をどけた上で、水竜王の像にまとわりつくオルギオンの粘液をどけると、
水竜王の像は水の力を取り戻してオルギオンの能力を大幅に制限する。
粘液は、4ラウンド・人かけて布でぬぐうか、「聖水」をかければよい。
オルギオンは滅ぼすことは出来ないが、
傷を負わせて抵抗力を下げて「魔封じの壷」に封印できる。
オルギオンを封印すると水竜王バルガダールがお礼に、
強力な水のルーンがこめられた「水竜王の鱗」をくれる。

　オルギオンを「魔封じの壷」に封印した後は、
ハーレイかグエンに頼めば責任を持って管理してくれる。
　実際に水竜王バルガダールに詳細を聞きたいと望めば、
水竜王バルガダールはエルクバンド岬にいることを教えてもらえる。
　開放された魔神のことが知りたいと望めば、
かつて、「エイグスの村」の南にあるダスト山に魔神の一人パルロイバルベが
住んでいた庵があり、手がかりがあることを教えてもらえる。