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TITLE:シナリオ3:コインに願いを!
AUTOR:団長
DATE:2006/03/21(火)22:48

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★コインに願いを! ★
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■バルラ一味との遭遇
ダフト山とタルカトス山の間にある地区は山がちだが実り豊かである。
「ターフルの村」はそんな場所にあり、タルカストから6日程の距離にある。
現在、ターフルの村は「フォルフォールのコイン」を狙う「バルラ一味」の嫌がらせを受けている。
 タルカトスへの街道を歩く冒険者は「チンピラ」3人に襲われる。
彼らは一人でも中傷以上のダメージを受けると逃亡する。
彼らと入れ替わりに「ルクス=イエール」が現れる。
彼は「衛兵隊長」と同等の能力を持つが今は重傷を負っている。
「チンピラ」が逃げ切れなくてもルクスが現れ、事情を話して彼らを許して欲しいと頼み込む。
彼らはターフルの村のもので、「バルラ一味」に納める上納金がなく、旅人から金品を脅し取ろうとした事を話す。
ルクスはターフル青年自警団(仮称)の代表だったがバルラ一味に強硬に抵抗し、重傷を負い、恐れをなした仲間達はバルラ一味の下っ端になってしまっている。
ルクスは冒険者にお詫びがしたいと言い、ターフルの村で食事を振舞う。

■ターフル村の家族
 ターフルの村は村長はルクスの父の「ダルフ=イエール」である。
彼は、現在、肺の病で床に伏せっている。かつては流れの戦士だったが、15年前にターフルの警備に雇われ、そこで村人の信頼を勝ち取り、村長にまでなった。
ルクスには父と弟(カンデラ)がいる。母のミリアは3年前に亡くなっている。
詳しく話を聞くと、かつてはタルカトスの巫女であり、山の神殿での祭事中にタルカトス山が噴火し、危ういところをダルフに助けられたミリアが持っていた「フォルフォールのメダル」をバルラ一味は狙っている事が判る。このメダルは、タルカトス山の麓の森の中を彷徨う「フォルフォールの館」に持っていく事で、魔神フォルフォールに願いをかなえてもらえるといわれている。
ちなみ、メダルは彼女の死後は行方がわからなくなっている。ルクスはメダルがあればバルラ一味が手を引くならメダルは渡してよいと考えている。
しかし、家捜しをしても、メダルはない。
一方、ダルフはバルラ一味を懲らしめなければ問題は解決しないと考えており、冒険者にバルラ一味の胎児を依頼する。報酬は冒険者時代に彼が使っていた名剣である。
また、彼らの本拠地は歩いて二日ほどの距離にある寒村リートにあることを教えてくれる。

■グザーリンの襲撃
 ルクスの家で夕食を食べた後に、「チンピラ」が再び脅しをかけてくる。
今度は魔法使い「グザーリン=フェイエ」と彼が呼び出した「ケイブ・ライオン」が1体いる。
「チンピラ」が逃亡失敗していた場合、「チンピラ」はおらず「ケイブ・ライオン」が3体になる。
彼らはメダルをミリアの墓に隠したのは判っている、それを取って来て、自分たちに渡せといってくる。
この時、冒険者さえ手を出さなければグザーリンからは手を出してはこない。
メダルを取ってくると約束するか、ケイブ・ライオンを殲滅すれば彼らは引く。
なお、グザーリンは「ウッド・サーバント」に「イミテーション・スライム」をまとわり付かせた偽者である。

■母の墓
 夜、共同墓地に行くと胸にチェーンをつけたメダルを下げたミリアの「ゴースト」がいる。家族が同行している場合、態度は「友好的」である。家族が居らず、家族の了解を得た説明もせずに「メダル」を要求すると「敵対的」となり、墓地の周囲に「メイズ」の呪文をかける。グザーリン達はコレでメダルを奪えないでいる。
 友好的である場合、メダルは賭け事で勝たねば所有権が移動せず、所有権を持っている限り、持ち主の魂は滅ぶ事が出来ないため、自分は「ゴースト」になってしまった事を教えてくれる。理由を話せば、彼女は冒険者が勝つまで賭け事に付き合ってくれる。この際、イカサマをしても構わない。彼女はイカサマに気付かないし、万一イカサマに失敗しても、彼女は気付かないふりをする。
 メダルは所有者の手の中に現れる。例え投げ捨てたとしても、一日以内に、気付くと手の中に戻っている。袋の中何度に入れておくこともできる。その場合、手の中には現れない。
 グサーリンは「クレイアボヤンス」により様子を偵察しており、冒険者がメダルを持った場合、ターフルの村への興味を失う。

■ザルカンの襲撃
 冒険者がメダルを手に入れた次の昼に、グザーリンの再襲撃がある。
突然、雲が濃くなり「レッサー・ハーピー」2体が現れる。
今回は本人は現れず、魔物を通してグザーリンの声が聞こえる。
「レッサー・ハーピー」を撃破すると、「ジャイアント・ワーム」が土の中から現れ、その後から全身を板金鎧に包んだ巨漢の騎士、「鋼鉄のザルカン」が歩いてくる。
彼は正面から冒険者に戦いを挑む。「ジャイアント・ワーム」は手を出さない。
3ラウンド後、雲に切れ間が生じ、光が差す。ザルカンは光の下では力を発揮できないため、もと来た穴に逃げ込む。
追うと、狭く暗い通路でザルカンと戦うことになり、恐らく冒険者が負けることを示唆する。
追いさえしなければ、戦闘は終了する。
 襲撃後、特に事件はなくリートに付く。
リートには村の入り口から闇市や賭博場、闘技場などが並んでおり、ちょっとした歓楽街である。
村の中心には大きな館があり、それが「バルラの館」である。

■リーン村の入り口
 冒険者がリートの村に入ろうとすると乞食が施しを乞う。
乞食に施すとバルラの館、バラル一味、フォルフォールについての情報を聞ける。ただし、質問は冒険者側からせねばならない。
バルラの館は、背徳都市エッケンドルフでフォルフォールのメダルを手に入れた小悪党バルラが、フォルフォールの館で願い手に入れた館であり、タルカストから5日ほど離れた寒村リートに一夜にして建設されたものである。
バルラ一味の主要メンバーは流浪の魔法使いグザーリンと鋼鉄のザルカンであり、それ以外は小物ばかりである。グザーリンは忠誠心はないようで、村はずれの旧い庵に住んでいる。ザルカンはバルラを主君として絶対の忠誠を誓っている。彼らとバルラ本人がいなくなれば、一味はなくなってしまうだろう。
フォルフォールはこの地方に流れてきた、牛の頭をした子供の姿をした魔神で、ガルダードの道化師とも呼ばれていた。悪戯が過ぎてガルダードにフォルフォールの館と呼ばれる場所から出られないようにされていた。

■バルラの館
 バルラの館を調べると、不自然なことに出入り口が正面の扉一つしかない事が判る。
食べ物すらもそこから運び入れている。「ゴミ」は運び出されていない。
中ではもとの村人が使用人として雇われている。
血色は良く健康そうだが、彼らは目はうつろである。

■リーン村の人々
 闇市の裏では、リートのもとの住人の子供たちが細々と暮らしている。
冒険者が村を歩くと思いつめた子供を見かける。
彼らはバルラの館の秘密の出入り口を知っており、そこからバルラ本人を倒す計画を立てている。
その首謀者はグザーリンである。グザーリンは子供を利用してバルラを倒そうとしている。
子供に「レッサー・キマイラ」召喚用の呪具(卵大の極彩色小石)を持たせており、その子供の命を媒介に召喚を成功させる。子供の名前はロッツ、コープス、ディズィ、ウンズである。
子供はグサーリンから聞いた秘密の出入り口(村はずれの森にある、穴)に突入しようとしている。

■リーン村のザルカン
 ザルカンは暇があると、闇市をうろついている。
用心棒のように睨みを効かせており、闇市はある種の秩序が守られている。
ただし、1日に1回は闘技場でおきてを破ったものとの戦いに興じる。
罪を犯しても、ここで勝てば無罪放免されるが、今のところ生き残ったものはいない。

■リーン村のグザーリン
 グザーリンの住む庵は村はずれにあり、旧い遺跡を利用したものだと判る。
一見すると、小さな礼拝堂で、その奥には女神の像がある。
像の裏に地下への階段があり、そこにグザーリンの本当の住処がある。
像は「ストーン・ゴーレム」であり、像の裏を調べようとする侵入者を攻撃する。
この時、「レッサー・キマイラ」召喚用の呪具を持った子供がいる場合、呪具が発動して「レッサー・キマイラ」が召喚され、冒険者を攻撃する。この時、子供は重傷を負い、放っておけば死亡する。
「ストーン・ゴーレム」が破壊されるとグザーリンは戦うことなく逃亡を選ぶ。
地下には倉庫、寝室、研究室がある。
グザーリンは倉庫に隠れており、冒険者が倉庫に見張りをおかずに倉庫以外を調べた場合、逃走する。
[プレイでは、冒険者に見つかり、縛り上げられた]
倉庫には「サンシャイン」を封じた呪具×4が、研究室には「レッサー・キマイラ」召喚用の呪具×3、寝室には薬×3がある。
グザーリンは見つかった場合、必死で命乞いをする。
彼は召喚術を得意とし、異常に書物の収集・研究を好む。
冷酷で自己中心的な性格で、他人の命をなんとも思っていない。
基本的に弱者に強く、強者に弱い。旧王国の書庫跡の調査のためにリートの村に訪れ、目的地の上にバルラの館が出来ている事を知り、それを退けるために彼にフォルフォールのメダルを与えるか、殺すかするために部下となっていたため、取引に応じやすい。
バラルの館の正体も知っている。戦闘には絶対にでない。

■『バルラの館』の正体
 その正体は、お化け館にされてしまったバルラ本人である。
フォルフォールに「屋敷をくれ!」と頼んだバルラ本人が館に帰られてしまっている。
二階のバルラの部屋その物が館の心臓部であり、そこにいるバルラを幾ら倒してもバルラは死なない。
しかし、部屋を破壊されると、死んでしまう。
彼は、人間に戻るために新たなフォルフォールのメダルを探している。
 正面の出入り口はバルラの口のようなもので、任意に閉じられる。また、ザルカンが常駐していることが多い。
 一方、秘密の出入り口は、バルラの大腸のようなものである。
そこから進入することで、ザルカンとの戦闘を避けられる。

■決戦!
 『バルラの館』は、厨房区画、控え室区画、倉庫区画、広間区間、バルラの間がある。
 秘密の出入り口は厨房区画につながっている。
働いている人は村人なので、助けに来たといえば友好度は高い。
 控え室区画にいるのも村人である。ここには特にイベントはない。
倉庫区画には大量の「宝箱」があるが、実はこれも館の一部でありルール的には「ミミック」として扱う。金貨以外に見るべきものはない。
また、各部屋には1/6の確立で見回りの「フレッシュ・ゴーレム」×1D3+1体がいる。
 広間区画は、厨房区画とバルラの間を行ったりきたりする村人と、配下の「ちんぴら」がいる。
冒険者が村人に化けた場合などは、「ちんぴら」が見慣れない村人として、因縁をつけてくる。
 バルラの間は広間の階段からあがった2階にある。
バルラの間には「バルラ本人(チンピラ相当だが、無敵)」と露出度の高い侍女の姿をした「フレッシュ・ゴーレム」×5がいる。
「フレッシュ・ゴーレム」はバルラ本体と肉で出来たケーブルで接続されており、破壊されても2ラウンド後に復活する。
破壊した後、ケーブルを火属性攻撃すれば、再生しなくなる。
バルラの間は、攻撃をしてこない「フロア・イミテーター」として扱う。
バルラの間が破壊されると、館が崩壊をはじめ、エンディングとなる。
 戦闘開始後、ザルカンが入り口から向かってくるが3ラウンドかかる。
階段を破壊する(+2R)、扉をロックする(+2R)などで、さらに到着は遅くなる。
「サンシャイン」で妨害すれば、さらに到着は遅くなる(倍の時間がかかる)。
なお、ザルカンはバルラが死亡すると戦闘を停止し、次の主人を探すため、立ち去る。

■後始末
 事件解決後、バルラ一味は解散する。
ザルカンは生存していれば立ち去る。
グザーリンは生存していればリーンの旧王国書庫跡の研究を始める。
 ターフル村に報酬をもらいにいった場合、ミリアの墓に寄ればお礼を言うミリアの亡霊に会える。その場合、彼女が生前に持っていた「レジスト・ファイア」のアミュレットがもらえる。




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[Root]今週末に向けて---2006/03/20(月)00:55---団長 添付ファイル(クリックで原寸表示)

 `---ポイント1:新・負傷ゲージ---2006/03/22(水)02:16---団長

 `---ポイント2:新・鎧ルール---2006/03/22(水)02:22---団長

 `---ポイント3:技の使用回数---2006/03/22(水)02:27---団長

 `---ポイント4:法術の使い方---2006/03/24(金)00:25---団長 添付ファイル(クリックで原寸表示)

 `---ポイント5:技術一覧---2006/03/24(金)04:08---団長

 `---シナリオ2:英雄王と歌姫---2006/03/21(火)22:29---団長

 `---シナリオ3:コインに願いを!---2006/03/21(火)22:48---団長

 `---シナリオ4:火竜王の山---2006/03/23(木)22:36---団長


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