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TITLE:シナリオ4:火竜王の山
AUTOR:団長
DATE:2006/03/23(木)22:36


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★  火竜王の山  ★
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■危険な山の入り口
 シュツフ草原からタルカトス山に登る道は、危険なガスが充満している。
このため、《体力:14》に成功しないと意識を失ってしまう。
この判定は毎時間行う。意識を失った状態で判定に失敗すると中傷が入る。
そんな道で旅なれない、妙に上品な服装を着た妙齢の女性が倒れている。
彼女を抱き起こすと、「『癒し手』に会わないと」と、弱弱しく呟く。
その手には、『癒し手』のいる洞窟までの道が記された地図が握られている。

■火山の聖者
 『癒し手』の洞窟に辿り着けば、彼女を引き取って貰える。
また、付近の泉に生息する「マイコニッド」の一部を持ってくることで、ガスの毒を無効化する薬を作れると教えてくれる。
(この薬を得ることで、冒険者は以降、ガスに関する体力抵抗が不要になる)
薬をもらい、意識を取り戻した女性はラーレル=ガーニィ=ククラークと名乗り、この火山の何処かにいるボーグセルムに会う必要があるのだという。
 ボーグセルムの居場所は『癒し手』が知っている。
この先にある海翁亀の砦を抜けて、竜の門の先にいるが、それぞれの守護者の審判を受けねばならないといわれる。

■旅の巫女
 彼女は、自分の出自は隠そうとするが、ウソが下手である。
冒険者の話術に応じて、以下の情報を断片的に渡してよい。
ラーレルはセルム荒野に住むククラーク族の巫女で、彼らの崇める神ボーグセルムの神託を得るべく旅をしている。
ボーグセルムはもうずっと昔にセルム荒野からいなくなり、彼女の部族はその帰りを待ちわびていた。
15年ほど前に、部族出身でありながら外の知識を得て魔術師になった帰ってきた男「ダデグドダドウ(注:人名)」がボーグセルム探索の指揮を執り、エルクベルグ各地に密偵を放ったが、その中の一人であった彼女の父が、ボーグセルムを見つけながらも部族に教えなかった罪で粛清され、彼女はその汚名を晴らすために洗礼を受けて巫女となり、ボーグセルムの神託を聞きに来ている。
 また、服は厳重に着込んでいて、肌を晒そうとしない。特に体は絶対に隠す。
ただし、冒険者が彼女を眠らせる、あるいは気絶しているうちに剥ぐなどの手段に出た場合、情報を隠す必要はない。
なお、説得で情報などを聞き出そうとすると、「秘密は、自分の夫になる人物にしか明かせない」と脅す。
(実際のプレイでは、「OK.旦那になろう」とあっさり快諾されて、脅しにならなかった。)
 彼女の太ももの内側にはナイフが隠されている。「ダデグドダドウ」から授かった呪いのナイフで、「ダンシングソード」と「バニッシュ」が付与されている。彼女の胸には木の根のような刺青が彫られており、彼女に「マジック・ジャー」をかける媒介となっている。
 さらに、彼女のことは4人の密偵(「アサシン」相当)が見張っている。
密偵のうち3人は、彼女の護衛が任務であるが、1人はダデグドダドウに作られた「プラントマン」である。他の密偵やラーレルがダデグドダドウの意思に沿わない行動をした場合、殺害することが任務である。密偵は「影歩きLv1」をしている扱いである。

■獣王の影
 冒険者が癒し手の洞窟から海翁亀の砦につくまで6ターンかかる。
その岩ばかりの道程で、「ダイアウルフ」が1D3+2ターン目に表れる。
「ダイアウルフ」はガスがじょじょに固まって出現する。
法術の心得があるものは、それが自然のものではなく強力な魔神の眷属であることが分かる。
「ダイアウルフ」は冒険者には敵対的だが、ラーレルにのみ友好的である。
冒険者がこれに気づき、攻撃せずラーレルに交渉を任せなければ戦闘になる。
一度撃退しても、2ターン後にはダイアウルフは再びガスから復活する。
復活後は遠巻きに見張るだけで、積極的に手を出さない限り攻撃してこない。

■海翁亀の砦
(実際のプレイでは時間の都合で一部省略)
 タルカトスの山頂までの道は、やがて霧に包まれていく。
目の前に広がる岩場の至る所に水溜りが出来始め、火山なのに何故かそれはお湯ではなく水である。
この霧と岩塊によって、擬似的な迷宮となっており、それが海翁亀の砦である。
1ターンごとに分かれ道があり、1D6で6を振ったものは片方から磯の匂いがするのがわかる。1ならばワンダリングモンスターとして「シェル・アリゲータ」が1D3+1体ほど現れる。
冒険者は進むうちに恐らくは遭難者の骸骨を見つける。
さらに進めば2ターン後(磯の匂い側に連続で行かない場合)、同じ骸骨を見つけ、迷っていることに気づける。
骸骨の地点から、6ターン連続で磯の匂い側に行けば、海翁亀ワンアル=カンナルの元に辿り着ける。

■リドル
 ひときわ大きな2つの岩と、その先に見える湖の中から海翁亀ワンアル=カンナルが現れる。
最初に見えるのは大きさが1mもある巨大な老人の顔で、それから蛇のような首がのび、水中に消えている。
ワンアル=カンナルはガルダードの盾とも呼ばれる巨大な亀で、手足や尻尾の代わりに蛇のようにしなる首が付いており、その先には人間の老人(男)の頭がついている。合計6つの頭がある。
ワンアル=カンナルは人間が大好物だが、ガルダードとの契約でリドルに挑戦し、解けなかったものだけしか食べられない。
なお、竜の門に行くためにはリドルを解いてワンアル=カンナルに運んでもらわなければならない。

リドルは以下を使う。

「我は山をも越える。
 我は海をも渡る。
 我を阻むものは在れど、それはいつしか滅ぶ。
 されど、我は我のみで存在することは出来ない。」

答えは「風」である。間違ったら、丸呑みされる。
一人でも正解すれば、解放される。
どうしても分からない場合、一度撤退することを勧める。
癒し手のところに戻って、ヒントを聞かせる。あるいは、ラーレルからヒントを与えてもよい。

■竜の門
 ワンアル=カンナルに運んでもらうと、いよいよ火口が見えてくる。
河口付近は、黒い雲が渦巻いており、その前に体長が10mほどの小型の緑竜が待ち構えている。
緑竜は「未熟なるが故に名を受けぬ竜(名も無きの竜)」と名のる。
彼は荒野の獣王ボーグセルムと火竜王ガルダードに会うに値する人間か否かを審判する役割である。
性格は公正にして厳格で絶対的な人間への慈悲に満ちた竜である。
逆に人間以外には冷酷であるとも言える。
 緑竜は厳かな口調で、試練として、火竜神殿から司祭ミルシア=イエールの白金の錫杖を取ってくるように言う。
緑竜は「エメラルドドラゴン(スモール)」として扱う。

■火竜神殿
 火竜神殿は、半ば土砂に埋もれ、また、あちこちに死体が残っている。
神殿は、礼拝区、控え室区、奥の間、脱出路に別れ、奥の間にミルシア=イエールの白金の錫杖がある。
しかし、ミルシアは信者を助けられなかった後悔から狂った「ゴースト」と化している。

 礼拝区でもミルシアのうめき声は聞こえてくる。ここには8体の死体がある。死体には成仏できていない魂が残っており、反応が友好的ならば簡単な話を聞ける。話は以下のランダム。
 1 苦しい、助けてくれ(はずれ)
 2 空で巨大な虎と竜が戦っているのを見た。虎の吐き出す煙に包まれたものは爛れて死んだ。
 3 ミルシア様が神殿の周囲に結界を張って我々を助けたがミルシア様は力を使い切ってしまった。
 4 この奥にある礼拝区に脱出路があるらしいが、自分は煙に巻かれ逃げ切れなかった
 5 ミルシア様の娘であるミリア様が、動ける人を率いて脱出した。きっと助けに来てくれる。
 6 火竜王様がいなくなって封じるものが消えた結果、ついに火山が噴火してしまった…。
控え室区に入るとミルシアのうめき声はさらに大きくなっている。
《知力:11》に失敗すると礼拝区に逃げ戻る。無理に奥に進むとパワーロールが起きなくなる。
ここには死体はないが山側の壁が崩れ、そこから土砂が入り込んでいる。
土砂をどけて調べると脱出路がある。
 奥の間はポルターガイスト状態である。部屋の中心に鬼女の様な形相のミルシアがおり、冒険者を見ると「冒険者め!娘を助けずに戻ってくるとは!聖水を持たずに帰ってくるとは!」と絶叫し、襲い掛かってきます。この声を聞いた冒険者は《知力:14》に失敗すると礼拝区に逃げ戻る。無理に奥に進むとパワーロールが起きなくなる。ミルシアは「レイス」として扱う。ミルシアに話しかけようとすると、「神殿の隠し通路まで教えたのに!恥知らずめ!」と叫ぶだけで交渉にならない。この時点で、礼拝区の死体が「リビング・デッド」として動き出す。[霊]属性ダメージでミルシア(レイス)を倒して杖を奪うことも出来るが、なるべくそうならないように誘導すること。
ただし、後述のミリアの銀の杖と手紙を持ってきている場合、はこの限りではない。
脱出路を調べると、入り口部分に拉げた銀の杖があり、それがつっかえ棒になっていたが、土砂でつぶれてしまっており、入れないことが分かる。上の岩は《体力:14》でどけられる。
岩をどければ脱出路に入れる。少し降りたところに手紙と聖水入りの瓶が置いてある。
手紙には、ミリア(娘)は無事にダルフ(冒険者)によって無事に助けられたこと、聖水を取って戻ってきたが、脱出路の入り口が開かなくなって届けられなかったことが書かれている。
手紙と杖をミルシア(ゴースト)に見せ、聖水を渡せばクリア。
ミルシアは正気を取り戻し、聖水を使って周囲を清めて「リビング・デッド」達を成仏させ、自分も成仏する。なお、「リビング・デッド」を一体も破壊しなかった場合、強力な火のルーンがこめられた「火竜王の鱗」をくれる。あるいは装備にルーンを付与してくれる。

■荒野の獣王
名も無きの竜にミルシアの白金の錫杖を渡し、それが成仏したミルシアより譲られたものならば、嵐雲の壁を開放してもらえる。実力行使で錫杖を奪った場合、竜は冒険者に帰るように言う。この場合でも、竜から攻撃することはない。竜を攻撃してでも突破する場合、竜は見送るが、嵐雲の壁を突破する場合、《体力:20》に成功しなければならない。
嵐雲の壁の向こうには荒野の獣王ボーグセルムが身を臥せっています。
彼は、火竜王と戦った際に全身を火山灰で封じられており、動けないが、今でもその隙間から腐敗性のガスを放出している。『癒し手』の薬を持っていなければ《体力:23》に成功しなければ、意識を失ってしまう。
ラーレルは機会があればボーグセルムに部族の行く末を尋ねますが、ボーグセルムは「人間の事など知らん、好きにしろ」としかいいません。むしろ、冒険者がどれほどの力を持っているかについて興味があります。

■決戦!
ラーレルがボーグセルムから「部族は好きにしてよし」と言った台詞を受けると、彼女は急に苦しみだします。その後、急に表情が変わり、冒険者に攻撃をしてきます。その際、彼女の体からは木の表皮状の鎧が生成され、さらに短剣がグレートソード並みに巨大化します。
これは、彼女を使いに出した「ダデグドダドウ」が、部族を自分の思うように操るために、聴いた言葉を自分の都合のよいように変えるため、目撃者を消そうとしています。
驚いた密偵も出てきますが、彼らは瞬く間に「プラントマン」に倒され、ラーレルは「プラントマン」を守るように位置してきます。
「プラントマン」がラーレルを制御する仕組みです。「プラントマン」が中傷まで受けると、ラーレルは背中から翼を出し、離脱します(ダデグドダドウが離脱させます)
ラーレルが離脱したら、エンディングとなる。
(実際のプレイでは、冒険者はラーレルを竜に預けてナイフだけを持って行ったため、ダンシングソードのみとの戦闘となり、ラーレルは別途離脱した)

■後始末
 事件解決後ラーレルを追うならば、名も無きの竜が彼女の離脱した方向を教えてくれる。
あるいは、「ダデグドダドウ」の名を出せば、「癒し手」が知り合いの筈だと教えてくれる。
「癒し手」に聞いた場合、「ダデグドダドウ」は兄弟弟子であったことを教えてくれる。
彼らの師匠にあたるのは、グル=ザム=ザンと言う巨樹で、ゼスト山にいる。
(実際のプレイでは、ラーレルを追い、港湾都市カルカナンに向かった)




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[Root]今週末に向けて---2006/03/20(月)00:55---団長 添付ファイル(クリックで原寸表示)

 `---ポイント1:新・負傷ゲージ---2006/03/22(水)02:16---団長

 `---ポイント2:新・鎧ルール---2006/03/22(水)02:22---団長

 `---ポイント3:技の使用回数---2006/03/22(水)02:27---団長

 `---ポイント4:法術の使い方---2006/03/24(金)00:25---団長 添付ファイル(クリックで原寸表示)

 `---ポイント5:技術一覧---2006/03/24(金)04:08---団長

 `---シナリオ2:英雄王と歌姫---2006/03/21(火)22:29---団長

 `---シナリオ3:コインに願いを!---2006/03/21(火)22:48---団長

 `---シナリオ4:火竜王の山---2006/03/23(木)22:36---団長


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