アウゲンリン市は基本的に娯楽が少ない都市である。劇場があるわけで無く、歓楽街といってもたかが知れた程度のものである。そんなこの都市に一ヶ月ほど前からある劇団が来訪している。6人ほどの小さな劇団だが、当然のことながらなかなかの賑わいを見せている。一ヶ月いるが、なかなかに芸の達者な者達らしく、住民は一向に飽きがこないようだ。 そんなわけで、劇団は都市の住民に好意的に受け入れられているのだが、心無い者はこう言う。…下町の事件が起きはじめたのは彼らがきてからなのではないか…と
ソイル選王国アウゲンリン市の娯楽---06/14(木)00:48---団長