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TITLE:燃えて煤けたラーメン屋
AUTOR:皇子
DATE:05/10(金)13:57


吹き上がる煤を見つめながら思った。

「・・・気を付けろ、奴らは勝手にやってくる・・・」

今日はラーメン屋さんでお昼。
ラーメンセットで満腹Go!!
・・・・・・・・・・
膳の上、殆どの物はたいらげた。
残るは餃子1つ。
セット物の餃子は3つ(半人前)とタカを括っていたのが、
6つ(一人前)付いてきて少し面食らった。
それでも食べる。
残すと和尚様が「勿体ないお化け」を使って、嫌がらせをするから。
などと夢想に浸りながら餃子を口に運ぶ。
顔が熱い。正確には、顔の上部から額。
周りがざわついている。
膳に向かっていた視線をあげる。
僕の座ったカウンター席、その真正面。
コンロに置かれた中華鍋が火柱を上げている。
バイト君が叫ぶ。「てんちょ〜・・・。」
呼ぶ暇あるなら手前が何とかしろっ!
などと思いながら身を遠ざける。
店長がやってくる。
隣の鍋に張ってあった水と思しき物をお玉ですくい・・・

かける。

更に激しい火柱が上がった事は言うまでもない。
餃子は既に口の中だ、問題ない。
訳の分からない確認の後、更に身を遠ざける。
ここで、席を立たなかった所を見ると、
かなり動揺していたのだと、今にして思う。
その後、店長が果敢にも火を噴く鍋を持ち、
調理場の床に捨てる。そう「置いた」と言うよりは「捨てた」。

・・・暫くした後、火の勢いは収まった。
辺りに引火するでもなく、収まったのは、運が良かった。
しかし消火ではなく、鎮火だったので濛々と煤が上がる。店の中に。
店長が店中の窓を開ける。
残念ながらバックドラフト現象は起こらなかった。
その後、店長の謝罪の声がしばらく続いた。
その声と煤の舞う中、思った。

静かに暮らしたい。

最後に今日から取り始めたというラーメンに対するアンケートの用紙に記入。
支払の後、店をあとにした。
割引のチケットを2つもらったが、もう行かない。

みんなも気を付けような、ネタは向こうから勝手に来るぞ。
以上。




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燃えて煤けたラーメン屋---05/10(金)13:57---皇子

 +-re(1):燃えて煤けたラーメン屋---05/12(日)23:12---厨房長


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