吹き上がる煤を見つめながら思った。「・・・気を付けろ、奴らは勝手にやってくる・・・」今日はラーメン屋さんでお昼。ラーメンセットで満腹Go!!・・・・・・・・・・膳の上、殆どの物はたいらげた。残るは餃子1つ。セット物の餃子は3つ(半人前)とタカを括っていたのが、6つ(一人前)付いてきて少し面食らった。それでも食べる。残すと和尚様が「勿体ないお化け」を使って、嫌がらせをするから。などと夢想に浸りながら餃子を口に運ぶ。顔が熱い。正確には、顔の上部から額。周りがざわついている。膳に向かっていた視線をあげる。僕の座ったカウンター席、その真正面。コンロに置かれた中華鍋が火柱を上げている。バイト君が叫ぶ。「てんちょ〜・・・。」呼ぶ暇あるなら手前が何とかしろっ!などと思いながら身を遠ざける。店長がやってくる。隣の鍋に張ってあった水と思しき物をお玉ですくい・・・かける。更に激しい火柱が上がった事は言うまでもない。餃子は既に口の中だ、問題ない。訳の分からない確認の後、更に身を遠ざける。ここで、席を立たなかった所を見ると、かなり動揺していたのだと、今にして思う。その後、店長が果敢にも火を噴く鍋を持ち、調理場の床に捨てる。そう「置いた」と言うよりは「捨てた」。・・・暫くした後、火の勢いは収まった。辺りに引火するでもなく、収まったのは、運が良かった。しかし消火ではなく、鎮火だったので濛々と煤が上がる。店の中に。店長が店中の窓を開ける。残念ながらバックドラフト現象は起こらなかった。その後、店長の謝罪の声がしばらく続いた。その声と煤の舞う中、思った。静かに暮らしたい。最後に今日から取り始めたというラーメンに対するアンケートの用紙に記入。支払の後、店をあとにした。割引のチケットを2つもらったが、もう行かない。みんなも気を付けような、ネタは向こうから勝手に来るぞ。以上。
燃えて煤けたラーメン屋---05/10(金)13:57---皇子
+-re(1):燃えて煤けたラーメン屋---05/12(日)23:12---厨房長